〔003〕斜里岳 (1,547m)

標高差:877m

2006年07月20日(当時57歳)


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北海道斜里郡清里町
登り:2時間57分
下り:2時間47分

前日の移動
  羅臼岳登頂後は一緒に下山した神奈川の方と観光ドライブをして、登山口近くのユースまで送っていく。 清岳荘の駐車場に入ると ”車中泊500円”の表示があり、清岳荘に料金を納めに行くとトイレ使用料も入っている旨の説明を受ける。 後で判ったことであるが
清岳荘に素泊まりでも1500円しかしない。 これなら素泊まりにすれば良かった。

コースタイム:5時間54分 (休息時間含む)
深田久弥著の「日本百名山」から
  北海道の山はたいていそうであるように、斜里岳も登山の歴史は新しい。 この美しい
ピラミッドの山に、土地の人さえ登ろうとする者が居なかったが、昭和二年(1927年)五月、西北麓の三井農場からスキーで登ったのが最初とされている。
Road Map :岩尾別温泉から途中の観光を含み125kmを走り、斜里岳登山口にある清岳荘に入る。
Route Map :清岳荘の登山口から旧道コースの滝巡りを楽しみ、退屈な新道コースを下る。
下山後、幌尻岳登山口へ移動する
  稚内から知床への移動とは違い、斜里から日高へは道路が複雑で道間違いが心配である。 カーナビは付いておらず、携帯電話の助手席ナビも役に立たないことが判ってきた。 後は道路地図とカンナビに頼るしかない。 途中の摩周湖観光はガスっていそうなのでパス。 殺伐とした ”硫黄山”を見ながら、”阿寒湖”を通る。 道間違いも無く、378kmを走り、明るい内の19時には幌尻岳の登山口駐車場に入ることが出来た。
  駐車場は車で一杯であったが一番端っこに停めることが出来た。 林道ゲートは従来より2km伸びているらしく往復にすると40分のロスになってしまう。 日が暮れても下山してくる人、山荘まで5時間掛かった人の話しを聞くと、果たして日帰りは可能なのか心配になってくる。 明日は出来るだけ早立ちしようと思った。
今日の温泉
  ネットで調べておいた清滝町の ”パパスランド”380円に迷わず行く。 安い割りに設備が充実していてお徳な温泉であった。 お昼もここでパパスランチ 千円を食べるがボリュームたっぷりで美味しかった。
清岳荘前の広場からは斜里の町並み、オホーツク海の展望が得られた。
(前日の撮影)
平成17年に新装となった清岳荘、玄関を入るとゴールデン・レトリーバの ”エル”が迎えてくれる。 素泊まりのみで寝具無し1,500円。
バイク登山の坪内君も現われた。 しばし、バイクの話しをして明日、
山中で会うことを約束する。
山頂 馬の背 上二股 龍神池分岐 熊見峠 下二俣 林道終点 清岳荘
7:35 7:49 8:10 8:14 8:53 9:38 10:10 10:22
清岳荘 林道終点 下二股 水蓮の滝 羽衣の滝 霊華の滝 上二股 馬の背 山頂
4:28 4:43 5:18 5:23 5:43 6:20 6:41 7:05 7:25
林道を15分歩けば林道終点となり、ここから登山道が始まる。
かつてはここに ”清岳荘”が建っていた様だ。
立札には ”熊が出没します。”の注意書きが立っていた。
清岳荘横の登山口からはしばらく樹林帯の道を歩く。
下には平行して工事中の林道が通っており、程なくして林道歩きとなる。
初めてなので沢水が多いかどうかは判断出来ないが、
登山靴では苦労しそうな水量の水が流れていた。
沢歩きが多いと聞いていたし、今日は雨模様なので1,980円の高級長靴(?)で挑む。 これが大正解で浅い沢をジャブジャブと楽しく歩けた。
55分にて ”水蓮の滝”に着く。
大きな滝ではないが涼しげに流れており気持ちが良い。
50分で新道コースへの分岐点である ”下二股”に着く。
まずは沢登りをしたいので  ”旧道コース”へ進む。
楽しい沢歩き: 小雨で天気は最悪であるが、その分、水量が多く無名滝、落込みも綺麗な流れを見せてくれる。
沢底が赤いのは鉄分の多い水の為らしい。 この沢歩きを嫌がる人が居るのをネットで見たが、
沢靴、又は長靴ならこれ程楽しい歩きはないと思う。
1時間15分で ”羽衣の滝”に着く。 くさりの無い滝横の岩盤を
登ることになるが、問題なく登れた。 それより写真にモデルさんが
居ないのでスケール感が出て来ない。
渓谷的な箇所もあったが、歩くのに難しいところはなかった。
ただ鉄砲水には注意を要しそうだ。
1時間33分にて ”万丈の滝”に着く。
残念なことにガスが徐々に濃くなって来た。
1時間45分にて ”見晴らしの滝”に着く。
1時間47分にて 二条に別れて滝壺で再び合流する ”七重の滝”に着く。
1時間52分にて渓流瀑であり分岐瀑である ”華麗の滝”に着く。
ここが8合目、標高は1,195mの表示があった。
2時間13分にて新道コースとの合流点となる ”上二股”に着く。
下山時はここから新道コースに入り下山する予定。
こういう沢登りがあると写真に誰か入って欲しいと思うが、クモ巣の状況から
今日のトップバッターは私であり、後からも誰も来ない。出発が早過ぎたか。
2時間37分にて ”馬の背”の取付きに着く。
ここは開けた尾根筋の様で、晴れていれば大展望が得られると思うが、
今日は生憎のガスガスで何も見えなかった。
  沢を離れると、勾配はそうきつくはないが長い長い登りが続く。周辺は樹林帯であるが、
お花が多く花を愛でながらの登りとなる。ここでもシマリス君と出会ったが写真には撮れず。
ガスに煙る ”馬の背”の尾根を見る。
ここはピークへ直登するのではなく巻き道があるので助かった。
山頂手前にある小さな神社、お賽銭が小銭で千円以上置いてあった。
(手は付けていませんので念の為)
2時間57分にて ”斜里岳”(1,547m)に着く。
山頂には誰も居らず、ガスで展望も無し。
ミニ三脚を取り出して自分撮りをしておく。
下山は新道コースへ
  雨は止んだがガスなので10分休憩して早々に下山する。 馬の背を下りたところで昨日、
羅臼岳で会ったバイク登山の坪内君と出会った。 雨なのでどうしようか悩んでいる内に出発が遅くなったらし。 お互いの安全を祈願してすれ違う。 山頂から35分で上二股から新道コースに入る。 竜神の池が見たくて分岐に入って行くが5分も下ると硬く締まった雪渓が出てきてやばそうなので引き返す。
分岐を途中まで行ってみるが小さな雪渓に阻まれ
池まで行くのは断念して、途中で引き返す。
ガスで何も見えないのと相まって、ハイマツ帯が続く新道コースは
まったく面白くなかった。 天気が良ければ感じは変わるかも
知れないが、退屈な道が続いた。
新道コース
  この道を登ってくる3組6名のハイカーとすれ違う。 旧道コースの沢道が雨で危ないとの
判断だろうが、新道コースを登りに使うのは考えられない程面白くない道である。
次にリベンジする機会があれば旧道コースを往復したいと思う。
  熊見峠まではアップダウンがあり、熊見峠からの後半はジグザク道の滑り易い急斜面が続く。
山頂から2時間03分にて下二俣に着き、再び沢歩きを楽しめることになる。
10時22分、往復5時間54分にて清岳荘に帰り着く。
下山1時間18分にて ”熊見峠”に着く。
熊見とは不気味な名だが、背の高いハイマツに
覆われているだけで峠感は無かった。
不思議な程、綺麗な ”タカネシオガマ”
ニッコウキスゲに似た ”エゾゼンテイカ”
”エゾツツジ”
”イブキシモツケ”
”チシマフウロ”
'06年の北海道遠征
07/16 07/17 07/19 07/20 07/21 07/22
大雪山 利尻岳 羅臼岳 斜里岳 幌尻岳 藻岩山
日本百名山』 沢登り、滝巡りが楽しい山であったが、山頂ではガスで展望が得られなかった。
しゃりだけ
一の沢の滝巡り
山頂に着いたことは嬉しいのであるが、我が方針は晴れて展望が得られる
山頂に登ることであり、又、遠く北海道までリベンジに来る必要がある。
雪の重みで傾いて育った樹木が多く、
頭を打たない様に歩く必要が多かった。
”シナノキンバイ”
”ミヤマオダマキ”
”リンネソウ”
(2023年9月11日改定)